弊社にもタワーマンションを購入したい方のご相談がありますが、弊社ではタワーマンションの購入はあまりお薦めしておりません。理由は下記のようにいくつもあります。でもどうしても住みたい方には一番最後に唯一の方法を記載しております。
「8 REASONS WHY WE DO NOT RECOMMEND TO BUY A HIGH RISE」
①建物としての実績があまりにもない事
先日東京にあるタワーマンション第一号の大規模修繕のニュースがネットで上がっていました。現在全国にたくさんのタワーマンションが建っておりますが、まだ歴史は20年ぐらいしかありません。建物というのは20年目以降から様々な不具合が出てきます。
②価格の高騰
現在金融機関は過剰なぐらい住宅ローンを出しています。年収が低くても家が買えるようなぐらい審査が緩くなっています。これって10年前のサブプライムローン(米国)と何が違うんでしょうか?歴史は繰り返すのでしょうか?
③一区画に対して過剰な人口密度
タワーマンションの数千坪の敷地に何百世帯が住みます。世帯数で割ると1世帯3坪切るタワーマンションもあります。よく家を処分するときに「最悪土地値で売れたら・・・」と言いますが、2、3坪の土地っていくらでしょう?
④日本の人口推移
日本の少子高齢化、人口減少なんて言葉今じゃ当たり前に聞きますね。過去のような右肩上がりの人口増加の時代であれば、土地がなくなるので高層化は一つの解決策ですが、今はこれからは土地が余る状況です。
⑤同一建物内での経済格差
タワーマンションの価格表を見ると、低層階が数千万円から始まり、最上階は数億円と言う値段がついています。収入や資産背景が10倍以上違う方と同じ屋根の下で生活します。金銭感覚が違う方と世間話でもズレが生じます。ましてやマンションの維持管理の話し合いになればもっと大変です。何かをするにしても管理組合の議決が必要ですが、意見を合わせられますか?
⑥金利上昇
現在、日本は過去に類を見ない超低金利時代です。ローンのある方にとってはうれしいですね。ただこれは一生続きません。金利が1%上がれば、返済はいくら上がるか考えたことありますか?
⑦修繕積立金の高騰
住宅ローンを完済すれば終わりではありません。マンションは戸建と違い管理費と修繕積立金が毎月掛かります。特にこの修繕積立金は要注意です。国立競技場の建替えニュースをご覧の通り、数年で建築費はグンと上がり、当初の予算の何倍にも膨れ上がりました。20年、30年後の大規模修繕は今の試算通り行くのでしょうか?
⑧外国人富裕層の爆買い
現在の不動産価格の上昇は円安に伴い海外からのマネーと消費税増税前の駆け込みが価格を押し上げている事が主な要因です。では消費税増税と海外のマネーが日本から抜けるとどうなるでしょうか?
ざーっと主な理由を並べましたが、ほかにもたくさんあります。
・相変わらず新築大好き日本人
・出口戦略のない住宅購入
・ローンのある住宅は負の資産
・ライフスタイルの多様化
・ローンは総返済額で考える
・タワーマンションって誰が得するプロジェクト
などなど。
タワーマンションにどうしても住みたい人へ
では、どうしてもタワーマンションが良くて、夜窓からキラキラ光る街並みを見下ろしたい方はどうしたらいいのか?
簡単です。
借りることです。
多少賃料が高くても(買えば返済金も高いですよ)、上記のリスクを1/12ぐらいまでに下げれます。
マイホームをお探しの方は
人と空間を活かす不動産会社にご相談ください。
㈱人と不動産
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