ついにこの日を迎えました。2018年12月から解体工事がワークショップ形式で始まり、そこからオーナーさんとプランを吟味して、大工さんと設計士と細部の打合せ、デザイナーとHPやチラシ、ロゴの打合せ、全体費用の計算、設備の仕入れ、造作ワークショップ、仕上げワークショップ、業者回り、完成披露パーティー、入居申込、書類作成、契約締結、現地打合せ、追加工事ワークショップ。本当に長い工程を経て今日を迎えました。
最初はオーナーさんが一人で悩んでいた状況から、私が加わり、デザイナーが加わり、大工さんにご挨拶、設計士が加わり、ワークショップで約30名ほどの方々と交流し、業者さんにも認知してもらい、気が付けば色んな方々が関わるマンションに1年で変わりました。
何よりも、「この物件に絶対住みたい!」という入居者が表れたこと。気が付けばそんな方が3名も(2019年9月現在)できたこと。オーナーさんが一人じゃない。お父さんが作り上げた資産は決して古びた負産ではない事。
オーナーさんが、神吉マンションに愛情を持ってもらえればというスタートラインに立てたんじゃないかなと思っています。
本当にここまで来た中で、出会った皆さんに感謝です。
なんかこれで終わるんじゃないかという文章になっていますが、まだまだ始まったばかりです。まだこれから2部屋を年内に完成しなければいけません。工事だけでなく「自分好み」と謳っているからには、各部屋の入居希望者の希望も違います。それをヒアリングして、できるものはやる、とりあえず予算内に収まるならやってみるというコンセプトなので、もっと面白い出会いを求めて、みんなでやっていこう。
今までの賃貸の常識は本当に常識なのか?
それは誰の視点での常識なのか?
その常識は今も常識なのか?
賃貸事業のあるべき姿は何なのか?
不動産屋がやれることってなに?
モノの価値ってなんだ?
不動産の価値ってなんだ?
築年数、立地、設備の指標だけで良いのか?
各事業者の長所をもっと出せないか?
賃貸物件に個性はいらないのか?
人と不動産は、「人」と「空間」を活かせているのか?
そんなことを考えるいい機会の1年間だったと思います。
おっと、
最後に、新しい入居者さんの要望で追加工事がありました。
・クローゼットに可動棚(クローゼットにお持ちの家具が入るように工夫)
・天井からの吊り下げオープンクローゼット
・オープンクローゼット下部に造作の棚
・玄関部屋内に自転車ラック
・足場フローリングの増床
・洗面所に可動棚
・シューズラック
それも、9月のワークショップで一般参加の皆さんと作り上げました。
無事に完成です。
さぁ、ここから始まりです。
でも、これからは一人じゃない。
みんながいる。
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